BuYS管理人
まずせっかくなので気密検査装置について勉強しましょう。
気密検査装置とは
気密検査装置とは、配管部材など外部に漏れてはいけない製品について密封されていることを確認するものです。製品の機能性の確認となります。
方法は以下の通り様々な方法があります。
- 水没検査
- 差圧検査
- 水素(ヘリウム)検査
各方法について以下説明します。
水没検査
水没検査とは対象製品(以下ワーク)の内部に圧縮空気を入れた後水没させる。水没後ワーク表面から気泡が出ていないかをチェックするというとても単純な検査です。
水没検査には以下の特徴があります。
メリット
- 単純であるため作りやすく安価に実現できる
- 漏れの箇所がわかる
デメリット
- 検査できる漏れ量の規定ができない(表記するにしても漏れなしとなってしまう)
- 微小漏れには対応できない(水頭圧の関係)
- 水没するため脱水工程が必要
差圧検査
差圧検査とはワークの内部とそれと同等の容積を持つワーク(マスターワーク)両方に圧縮空気を入れた後、それぞれの差圧を計測しその差圧の大きさで漏れが生じているかどうかを検査する方法です。
差圧検査には以下の特徴があります。
メリット
- 漏れ量を数値化できる
- 水没と違い脱水工程が不要
デメリット
- 差圧検査装置が必要(比較的高価)
- 漏れの箇所がわからない
- 検査品に合わせてマスターワークを変更する必要がある
水素(ヘリウム)検査
水素(ヘリウム)検査とはワークを専用のチャンバーに入れ、ワーク内部に水素(またはヘリウム)を充填し、チャンバー内に漏れ出た水素(またはヘリウム)の濃度を計測しワークの漏れを検査する方法です。
水素(ヘリウム)検査には以下の特徴があります。
メリット
- 漏れ量を数値化できる
- 水没と違い脱水工程が不要
- 差圧方式より精度を高めることができる(温度変化による影響がない)
デメリット
- 差圧検査装置よりも更に高価な機器が必要
- 漏れの箇所がわからない
- 消耗品(水素/ヘリウム)が必要
方式 | 価格 | 検知場所 | 精度 | 定量化 |
水没検査 | 低 | 明確 | 低 | 不可 |
差圧検査 | 中 | 不明確 | 中 | 可能 |
水素(ヘリウム)検査 | 高 | 不明確 | 高 | 可能 |
BuYS管理人
様々な方法がありますが、今回はまず簡単な水没検査装置を設計します
リークテスタなどについて知りたいときは各種リークテスタメーカーを参照にすると理解度が深まります
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