空圧回路/#10 ねじ込み継手・ワンタッチ継手の種類

まさと
まさと

空圧回路をつなぐエアチューブと、それに付随する継手などなどをザッと紹介します!

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空圧機器をつなぐ

様々な空圧機器を紹介してきましたが、それぞれどのようにしてつなげているのかを紹介していきます。

金属ねじ込み配管

後述の管用テーパねじ同士で空圧機器を組み付けます。基本的に金属配管のため高圧下で流路内変形がほとんどなく、流路の体積を一定にしたい場合有利な配管方法です。

また金属配管のためすべての機器を固定しなくても、配管同士で固定することができる点でも有利です。

配管サイズに合わせて以下のような配管ブラケットで取り付けることができます。

しかし金属配管をメインで行うと、配管がかさばり装置が大きくなることが多いです。また柔軟性がないので、移動する空圧機器(シリンダ周りなど)に使用することは難しいです。

エアチューブ配管

ワンタッチ継手とエアチューブを用いて空圧機器を組み付けます。エアチューブは基本的にウレタン素材でできていて内圧で変形するため、流路の体積が微小に変動してしまいます。

またエアチューブ自体に支える力はないため、各空圧機器を個別に固定する必要があります。

ネジ穴部で固定などが可能

しかしエアチューブ配管は配管の柔軟性が非常に高く、装置のサイズを小型化することができます。またその柔軟性から移動する空圧機器に使用することが可能です。

まとめ

特徴金属ねじ込み配管エアチューブ配管
体積変化
流量大流量向け少流量向け
高圧可能不可(0.8MPa程度まで)
設置性まとめて取付可個別に取付
大きさかさばるスリム
移動機器不可
各種配管の特徴

まとめると以上のようになります。お互い一長一短です。ちなみに、基本的に空圧機器の出入り口は日本ではほとんどが管用テーパめねじ(Rc)又はM3 M5のめねじです。(まれにワンタッチ継手仕様の機器があります)そのため、ねじ込み継手について最初に学んでいきます。

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空圧機器接続方法

管用テーパねじ

管用テーパねじと空圧回路や水、油その他流体を流すための配管を漏れることなく接続する配管ねじの一種です。「テーパねじ」という命名からわかるとおりまっすぐのネジではなく、少し傾斜のかかったネジです。管用テーパおねじのことをRねじ、管用テーパねじめねじのことをRcねじと呼びます。

漏れないように接続するには

管用テーパめねじと管用テーパおねじをそのままつなぎました。これだけではいくらギュッと締めても気密性はありません。どのように気密するかというと、シールテープを管用テーパおねじに巻きつけます

参考TLV

※管用テーパおねじにシール材が塗布されている製品もあり、シールテープを巻きつける工数の削減ができます(ワンタッチ継手など)

シール材付ワンタッチ継手

管用テーパおねじにシールテープを巻きつけるときは以下点に注意する必要があります

  1. 締め込むときにシールテープの端から剥がれるのを防ぐため、ねじ込み方向と同じ方向に巻きつける。
  2. 配管内にシールテープが混入することを防ぐため、管用テーパおねじの端面からシールテープが出ないようにする
  3. 一度ねじ込んだシールテープは取り除き新たにシールテープを巻きつける。

管用テーパねじのサイズ

サイズは以下の通りです。呼び方が多種あるため注意が必要です。(人によって呼び方が違うので、理解はしておいたほうが良いです)また、外形内径は中腹あたりの代表値となります。

Aサイズ呼びBサイズ呼び(インチ呼び)現場呼びおねじ外形(mm)めねじ内径(mm)
6A1/8(B)イチブ9.7288.556
8A1/4(B)ニブ13.15711.445
10A3/8(B)サンブ16.66214.95
15A1/2(B)ヨンブ20.95518.631
20A3/4(B)ロクブ26.41124.117
25A1(B)インチ33.24930.291
管用テーパねじの呼び方/サイズのおねじ代表外形めねじ内径

Aサイズ呼び:ロクエー、ジュウゴエー等

Bサイズ呼び:ハチブンノイチ、ニブンノイチ等

現場呼び:イチブ、ヨンブ等

イチブなどの呼び方はBサイズ呼びの分母を8にしたときの呼び方だと覚えましょう!

管用ねじ配管の種類

配管種類はたくさんあります。一つづつ見ていきます。

ストレート配管

文字通り通常の配管です。この配管は長尺の配管を購入し専用ねじ切り加工機で加工することで自由な長さで扱えることが特徴です。その他配管同様にねじ切り済み品を購入することも可能です。このタイプの配管はモンキーレンチなどの工具ではねじ込むことができないので、パイプレンチなどの丸物ねじ込む工具を用いて配管することになります。

六角(八角)付きブッシュ

ストレート配管に六角(八角)部分がついた物です。一般にめねじ同士の空圧機器を取り付けるのに用います。ストレート配管との違いは六角などの平面部があるため、モンキーレンチで締め込むことができます。ただし、長さの調整はできない点に注意。異径のブッシュも存在するので、ねじ径を変えたい際にも使用します。

エルボ配管

エルボ配管は言葉の通り肘のようにまがっためねじ同士の配管です。一般に配管を曲げたいときに使います。一般に45°と90°が存在しています。こちらも異径のものがあります。

ストリートエルボ配管

前述のエルボ配管の片側がおねじバージョンです。配管を短い距離で曲げたいときに使用します。

チーズ・クロス配管

3〜4方向に分岐する配管で、基本的にすべて雌ねじで構成されています。

プラグ

配管に蓋をすることができます。余分な分岐を止めることができます。拡張性を確保しておくために、わざと分岐させておいて、プラグで蓋をすることがあります。

エアチューブ配管

エアチューブはワンタッチ継手を用いて空圧回路を作り出すことができます。 ワンタッチという名の通り押し込むだけでかんたんに取り付けることができます。ツバの部分を押しながら引くことで簡単にはずすことができます。

漏れないように接続するには

ねじ込みと異なり特段難しいことはありません。エアチューブをまっすぐに切り、奥までしっかり差し込むことが重要です。また、一度指したエアチューブの先端にはあたりがついてしまっていることがあるので、再利用の際は極力先端をカットして使用し直すことをおすすめします。

エアチューブカッターという専用品もあります

エアチューブのサイズ

一般的にワンタッチ継手で使用できるサイズは

φ4,6,8,10,12,14,16

となり、外形基準となります。サイズが大きくなるにつれて固く曲がりにくくなります。流量(シリンダの場合スピード)が必要なければ小さなエアチューブを選定することで、配管しやすくなります。

※内径基準のチューブもあるため、ワンタッチ継手を使用して配管する際は混在しないように注意。こちらはタケノコ継手を使用して内径でシールします。

ワンタッチ継手の種類

ワンタッチ継手の種類には異径や分岐の種類、方向などで様々あります。

ストレート継手

ストレート継手には主に2種類あり外形の六角をモンキーなどで回す継手と、穴の中の六角穴を六角レンチで回す継手があります。配管周りの取り回しに合わせて選定をします。

外形六角回し
内径六角穴回し

エルボ継手

エルボ継手にも主に2つの種類があります。隣の配管締め付け時の干渉を考えて、標準長さとロング長さがあります。

標準
ロング
ブランチワイ継手

ねじ込みから2つのエアチューブに分岐したい場合に使用します。ねじ込みとワンタッチはほぼ同軸方向になります。

ブランチティー継手

ねじ込みから2つのエアチューブに分岐したい場合に使用します。ねじ込みとワンタッチがほぼ垂直方向になります。

ワンタッチーワンタッチ継手

ワンタッチ継手同士をつなげる継手で以下のようなものが存在します(→は用途)

  1. ストレート→延長
  2. エルボ→エアチューブを曲げる
  3. ティー→増設
  4. ワイ→増設

がよく使用されます。

もっといっぱい分岐することができるワンタッチ継手も存在します。

ストレート以外は取り付け用の穴があるものもあり、パネルに固定するために使用します。

エアキャップ/プラグ

ねじ込み配管のプラグと同様に余分に分岐を作り拡張性をもたせることができます。また、保全時に一時的に配管を塞いだりすることができます。

ワンタッチ継手の種類についてはミスミが勉強になります

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